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体験談

突然の訪問業者に無理やり契約させられた

4月7日のお昼前、弊社のお客様相談窓口に娘さんからお電話がありました。

10年前に屋根のリフォームでお世話になった〇〇さんです。セメント瓦を撤去してガルバリウム鋼板の横葺きに葺き替えをしました。4月4日の午後2時頃、近所でいつも仲良くしているおばあさんとお茶飲みをしていたところ、玄関のインターホンが鳴り出てみると30代の男性がいて、

「お宅の屋根の釘が飛び出ている!」
「即、修理をしないと大変な事になる」
「いますぐ直してあげます」

このような訪問業者が突然現れたのです。

男性はこの近くの中学校を卒業して地元の者で、近隣の〇〇さんや〇〇さんも工事が終わったばかりだそうです。〇〇君が同級生で今でもお付き合いあるというのです。おばあさんはビックリしてしまい、男性が屋根に梯子をかけてしまったのでやむを得ず直してもらう事にしました。

そしたら屋根の上で「ドン、ドン、ドン」とすごい音がしてきて、さらに怖くなってしまい、「もういいから止めてください!」といって屋根から降りてもらったのです。

「なんぼお金かかんだべか?」
「今回は無償でいいからっしゃ」
「でも、屋根には指一本ほど入る隙間がありますよ」
「すぐに直さないと雨漏りしてしまうよ」

明日にでも応急処理をしますから5万円を用意してくださいと言ったそうです。日曜日には材料を入れるので50万円、工事費は150万円で総額200万円の契約をしたいということです。おばあさんは娘さんと相談してからでないと契約は出来ないと言ったのですが、男性は今すぐ契約をしてもらいたいようで、顔つきがしだいに怖くなってきたのです。さらに、今すぐ契約をしてもらえれば50万円を値引きすると言うのです。とにかく断り続けたら、男性は玄関のドアを勢いよく閉めて帰っていきました。

娘さんが会社から帰宅して相談すると、絶対にありえない話だし、どうして屋根に上げて作業をさせたのかと怒られてしまいました。名刺に記載の住所を調べてみると、マンションのようで本当に会社として存在しているのか疑わしくなりました。おばあさんは昨年の暮れにおじいさんが脳梗塞で亡くなったばかりで、まだ心労が残っていて、いつもお世話になっている屋根のクマガイさんをすっかり忘れていたようです。娘さんは屋根から釘が出ているなんて下から見ただけで分かるはずはないから、屋根全体を点検して欲しいのです。そして、指一本入る隙間が雨漏りの原因になるのかどうかも点検を依頼されました。

訪問をしてきた男性は隣のお家に行って同じような暴言を吐いたのです。一人暮らしの80代のおばあさんは手付金として5万円を渡してしまい、その後、何も材料も使っていないのに5万円は高いなと気づいて、契約まではしなかったのです。

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